乳がんステージ1の雑記

ある日突然乳がん発覚。45歳の雑記

なんで今更ブログなんてやるんだよ?

乳丸出しで横たわりエグエグする私を見ないように背中を向けて

ドクターは優しい声で言った。

「あなたの知ってるがんの治療と全然違うと思うよ。」

 

カルテの家族病歴を見たんだろう。

父は脳幹グリオーマで他界。最後は寝たきりだった。56歳。

息子は幼児の時に急性リンパ性白血病になった。

無事に治療を終え、発症から10年を迎えて元気にしている。

 

私でよかった。これは本心。怖いけれど。いやだけど。

そのときの息子の主治医から言われた言葉がある。

「悲しみは記録しやすいですからね。あんまりネットを見ないほうがいいです。」

 

今回身をもって知る。

やっぱりネットは見ちゃう。勝手に松さや香さんにめちゃ勇気づけられる。

 

彼女失格 恋してるだとか、ガンだとか

彼女失格 恋してるだとか、ガンだとか

 

きれいごとじゃなくお金がかかるわけだよ。

一回検査受けて一万円が会計で飛んでいく。手術前でこれですわ。

このお方はそのへんの事情、仕事のことを書いておられる。

世間的にはステージが重い(=がんが進行している)ほうがウケるんだな。

誤解を恐れずいうと治った人の話にはドラマチックさが欠乏してるとみなされる。

でも全員が全員ドラマチックなわけじゃなくて市井の人間が、普通のおばさんが

普通に乳がんになって情報がほしいわけよ!!!

でもないのよ。ステージ1の人の記録が。

入院はどうだったのか、何が必要なの術前&後の様子とか!

 

だから自分の備忘録も兼ねて記していこうてのがこのブログの目的。

ステージ1、腫瘍の大きさ2センチ未満じゃ世間は見向きもしないだろうが

平平凡凡と生きてきた一主婦には十分すぎるほどの衝撃。

以上。

 

 

しこり発見→初受診

芸能界の乳がんのショッキングなニュースが流れても

「ああ検診に行かなあかんな・・・」とどこか他人事だったけども。

いや、おととしはちゃんとマンモも受けた!

きっと自分は大丈夫とまったく根拠のない自信で過ごしていた。

ありがちなパターンですがそんな自分が乳がんになってネットを見たら

ステージ1の人の記録があんまりない。

なので自分で書いてみようと思った次第。

よろしくどうぞ。

 

 

三月の下旬の土曜にお風呂で体を洗っていて左の乳房にしこり発見。

外側の上部に、ビー玉ほど固くはないがコリっとしたものがある。

生理前だから張ってるのかなと思ったが妙に気になる。

 

で、週が明けた月曜の朝一番に近所にある公立病院の乳腺外科へ。

だが、この日は予約か継続患者しか診察しないと断られるw

あーそーなんすか、といつもならばすぐ引き下がる私だが

なんだかこの日はしこりが気になるので!とちょっと食い下がってみた。

14時でよければみてくれるというお言葉がいただけ、先にエコーとマンモを撮ってもらい、いったん帰宅。

マンモね、あれみんな痛い痛いいうけど若い人は痛いやろうね。

授乳も終えてるおばちゃんは乳よりも機械の角に添える脇の下が痛いよ!

 

そして結局15時ごろ診察。ドクターの机の前にはマンモの画像。

ドクターは申し訳なさそうに、でもはっきりと「乳がんだと思います」

 

「は、そうですか」しか言葉が出なかった。

「ここのね、しこりのあるところの画像がとげとげしてるでしょ」

とドクターの説明が始まる。素人目には何にもわからん。

聞きたいことは一つしかなかった。「ステージは何になるんでしょうか?」

だってそれしか知識がなかったから。

「うーん、もっと検査しないとわからないけど」(そりゃそうだよね)

「おそらくステージ1だと思いますよ。見たところ1.6センチくらいでしょう。病理検査の必要があるので今日さっそく針生検しましょうね。ちょっと痛いけど局所麻酔するからね。」

 

ベッドに横になってキシロカイン打たれて、でかい注射針みたいなの突き刺すだけかと思ったら中から刃物みたいなん出てガシャンと細胞取るのね。

これが痛くて泣いてしまった。(麻酔が足りてなかった)

痛くて泣いた、はずなのにこれがきっかけになって涙がどんどん溢れる。

これから私どうなるんだろう子供どうしようあれもこれもどうしよう…

万歳したまま乳丸出しで生検受けながらエグエグしてる私の涙を

看護師さんが拭ってくれる。

「つらいね。びっくりしたね。」

 

一度は泣きやんだのだが会計を待っている間に旦那にラインしたら

ソッコーで電話かかってきてまたエグエグしてしまい、

道行く人に二度見されながら帰宅したわ。

 

この日の会計、エコー、マンモ、生検と診察で13000円程度。

次回は生検の結果を聞きに1週間後。

旦那も同席予定。(ドクターに家族同席を求められた)