乳がんステージ1の雑記

ある日突然乳がん発覚。45歳の雑記

術後の経過

点滴とれてから初めてトイレに行くときは
必ず看護士と同行してくださいね!
と念を押されたのだけど、
果たしてついてきてもらったのか
記憶にないなぁ。
回復室から大部屋に帰るときに途中で
寄ったのかなぁ。

まあなんせ多少熱はあるものの
傷口もきれいだし、はいリハビリリハビリ!
歩きましょう!どんどん動かしていきましょう!
のスタンスなので、結構頑張りましたね。
痛いけど、全部自分で。
着替えのコツ(脱ぐときは患部側から腕を抜くとか)
を教わったりしながらね。
顔も両手で洗いましょう。

傷口とドレーンのチェックは1日二回あったかな。
ドレーンから出て来る液も減ってきてるし
順調と言われながら、術後初めて傷口を見る。

思ったより小さい。わきの下5センチ、
バスト外側10センチ、て感じ。
びびったのはバスト全部の色が青緑だったこと。
内出血かと思ったら、細胞を色素で染めながら
手術するからその残りだそうで。
あー、断端が陰性になるまで取るっていってたな。
一回取って検査したら陽性、次がプラスマイナス、
で、三回目でやっと陰性になったって。
それで染めてんのかな。

まぁまだまだ傷口も生々しいし
そりゃ痛いわな。がんばれ私。
でも早くお風呂に浸かりたいわ。

ひたすら自分で。

回復室の窓から見える空が白みはじめるのを
裸眼でぼんやり見ながら楽な姿勢を模索…

病棟が朝のざわざわに包まれるころ、
看護士さんがきて導尿のカテーテル
はずしてもらう。おおーフリーダム!
足をバタバタしてももう怖くない!

そしてベッドサイドから足をおろし、
しばらく座っておくようにいわれる。
やることもなく外をながめる。
そうそう、術後、左手の肘から先が
完全にしびれていて感覚が鈍かったので
ドクターにも話して心配していたのだが、
かなり治ってきて一安心。
手を開いたり閉じたり、マッサージしながら
ひたすら時間が過ぎるのを待つ。
この時点で熱は7.4℃くらい。
正直ちょっと横になりたい…

早期離床推進!とは聞いていたが、
こんなに早くからがんばるのね…
夜中じゅう、一時間ごとにバイタルチェックで
起こされて眠い眠い…
しかも腹が減った!
なので運ばれてきた朝食もペロリと平らげる。
さすがに下膳は看護士さんがしてくれた。
しかし傷口が痛い…
リハビリがんばらないといけないのに…

食後、歯磨きをしたら看護士さんが
ホットタオルで体を拭いてくれた。
しかし背中だけ。
あとは自分で、頑張って拭く。
パジャマも自分で着替える!
いててててて。

ベッドでひたすら忍耐

旦那にしつこくお願いしていたことがある。
麻酔から覚めたらすぐ事実を教えてほしいと。
リンパ転移なかったよ、リンパ転移があったよ。
この2つのどちらかを必ず伝えてと。
悪い結果でも構わないから。

ベッドがガタガタして誰かが名前を呼んでる。
あれ、寝てた?!てな気持ちで目を開けたら、
回復室に戻ってた。ベッドの周りには沢山の
人がいる。ドクターと旦那と母親の顔認識!
「リンパ大丈夫だったよ!」と旦那。
母親が手を握ってくれるのがわかる。
「よかった」と答えるのが精一杯。
まだ夢うつつ。

酸素マスク、導尿のカテーテル、点滴、
心電図に血中酸素濃度のモニターでがんじがらめ。
これにしょっちゅう血圧と体温が測られる。
意識がはっきりしてきて旦那と母親としゃべる。
何度もリンパ転移なかったか確認する。
普通センチネルリンパ生検は2,3個らしいが
今回は5個取ったとのこと。
念には念を入れてくれたんやね。
1時間くらいしか寝てない気がしたけど、
手術終了は13:40。
ドクターもスタッフの皆様も待ってた旦那も母親も
お疲れ様でした。感謝しかない!
寝てただけなのに頑張った頑張ったと誉められて
うれしくなる。

あとは吐き気との戦い。胃は空だから何にも出ないんだけどね。
6時間経って、酸素マスクが取れてos-1が飲める。もうまじ甘露。染み渡る旨さ!

で、ここから朝方までが第二の戦い。
腰が痛いんですよ。寝返り打ちたいのに
傷口が痛んで動けない。
足でなんとか腰を浮かせようと試みるも
尿の管が邪魔で思うようにいかない!
看護士さんにクッション入れてもらったり、
痛みに耐えながら横を向かせてもらったり、
ひたすら朝8時の朝御飯を待つ。
食い意地ばんざーい!

全身麻酔ってすごいなあ

四十路も半ばを過ぎようとしているのに
稚拙なタイトルですね。

月曜日に左胸乳がんの部分切除術&術中センチネルリンパ生検を受けてきました。

前夜はほとんど寝られず。
緊張というより、回診の看護士さんの気配や
同室の方の点滴終了のブザーなんかで、
どうしても目が覚めてしまい、
うとうとする、起きるの繰り返しで朝を迎える。

7:00までにOS-1を280ミリ飲む。
そのあとは弾性靴下を履いて術着を着用する。
以上。暇です。
無駄に筋トレしてみたりする。
8:20旦那と実母到着。
みんなで歩いてエレベーターに乗り、手術室へ。

ここで、旦那に院内用PHSが貸与される。
手を握りあい、「行ってきます」。
涙がこぼれる。
中に入ると受付があり、
何度も名前とアレルギーの確認。
いよいよ手術室へ。
入る前にも自分で名前と手術部位を言わされる。
年まで言ってしまう。

手術台って狭いのな!ギリギリの幅!
みんな親切でこんなおばちゃんやのに
裸が見えないようにシーツで囲ってくれて
術着を脱ぐ。7,8人のチームなのかな。
頭元には麻酔の先生がスタンバイ。
血圧計、心電図、血中酸素濃度の測定器、点滴が着々とつけられる。
あとは麻酔かー、と思ってたらおでこに
チクチクするテープを貼られる。
眠りの深さを測定するそうな。ほー。
「ちょっとぼーっとする点滴が入ります」
お、なるほどぼーっとする。
ドクター登場。顔を見せてくれる。
「はい、眠くなる点滴入ります」

名前を呼んでるなー
「聞こえますか、終わったよ」
え、終わったの?!
ベッドがガタガタして、みんなの顔が見える。
気がついたときは病棟に戻ってきていた。

リンパ転移は嫌だぁぁ

夫同席で手術の説明を聞きに行く。
しっかりしなきゃと思いながらも
ふわふわして集中力に欠けた日々だった。

ドクターはいつもの柔らかい物腰で
でも淡々と説明が始まる。

CT、MRIと進むにつれて
最初の見立てより悪くなっとるやないの…
16ミリと言われていた腫瘍は18ミリ、
しかも三個ある。。。
(同じ枝?にあるらしく、個数はたいした問題ではないとは言われる)
それでも部分切除でイケると。
ケロイドにならないように丁寧に縫いますね、
の言葉も泣ける。。。

一番の懸念は脇の下のセンチネルリンパ。
二番目に到着するところのリンパが半分しか
染まってないと。
それがちょっと気になるとドクターの談。
(後日、染まり具合と転移は関係ない、
って乳がんプラザで見たけど…)

術中にセンチネルリンパ生検をやって、
転移があればリンパ郭清をします。
その場合は入院が延びます。
そのあとリンパ浮腫などもろもろの説明を聞く。


でももう私の頭のなかはリンパ転移のことで
ぐるんぐるん!

ふと思い付いて、
「リンパ転移があればステージ1からステージ2にあがるんですか?」 と問うと、
申し訳なさそうに「そうです」とはっきり。

そうなったら放射線ホルモン剤では済まない。
抗がん剤のフルコースである。
まじか!まじか!まじか!
崩れ落ちたいくらいの衝撃。

とにもかくにも手術してみないと転移もわからんし
病理検査に出してみないとサブタイプもわからん

なんなのこの博打!!!

初体験、そんなとこに注射?!

はい、術前検査の続き。
本日はCTと診察。
午後1時からの検査で昼御飯抜き、水分は二時間前までとの指示だったが、よく説明を見ると検査の四時間前までしか食べられない!ということは、
ほんま朝御飯食べたらそれで終わりやないの!
と正確な腹時計を持つ私はそれだけで不安。

そして今回何にびびってるか。
CTは特別怖い訳じゃない。
ただ、手術のときにセンチネルリンパ生検するやん?リンパ腺の道すじに検討をつけるために
色素を注入してCTとるねんて。
腕から造影剤入れるのは知ってたけど、
その色素は?
はい、乳首からです!!!
もちろん局所麻酔しますよ!ですけど、
その麻酔が痛いよね!!!

さて、空きっ腹を抱えてとぼとぼ行く。
どうやら急患が担ぎ込まれたらしく
バタバタで40分ほど待たされる。
控え室でパンイチになり、
不織布のゴワゴワ検査着をまとい、いざ出陣。

血管造影剤って噂に聞いてたけど
ほんまにカーッと熱くなるのね。
汗が出るわけではないけど
一気にのぼせるような不快感が沸き上がる。
でも知らん間に消えてる。
カーッとなりながらドーナツの輪を通って終わり。

いよいよ色素を注入。
まな板の上の鯉。
はい、ちょっと痛いですよーと局所にブスッ。
痛いよ、ちょっとじゃないわい!と思ってたら
意図せず涙がポロリとこぼれた。

痛かったからじゃなくて
急に手術の実感が沸いてきたんだよね。
怖いって感情がふつふつと。
告知からここまでバタバタしてて
でも体は元気で普通に日常生活できてる。
物々しい装置の部屋で普段ならありえないところに
ブスリと刺されたとたんに
病気を実感した。

技師さん?ドクター?が注射しながら
ごめんなごめんな痛いかなって謝りはる。
看護師さんはいいのよ、泣きたい時に泣きなさいって言葉かけてくれはる。

45にもなって怖がりで情けなくて情けなくて。
ほんとにごめんなさい。


このあとドクターの診察やったのに
急患のオペが入ったのでまた今度!と言われ、
暴風雨のなかをとぼとぼ帰る。

今回のお会計12000円なり。
おっぱい刺されたところが痛い。

乳がんのステージとグレードを聞いた

真綿でじわりじわりとヤられるような一週間が終わり、いよいよ検査結果を聞きに病院へ。
なっちゃったもんはしょうがない。
頑張るしかない。と覚悟したつもりだったけど
この一週間、ふとした時に涙はポロポロ出てくる。
早めに満開になった桜を見ても、桜吹雪を見ても、
新一年生を見ても、子供の寝顔を見ても嗚咽。

と言いながら来るべき入院に備えてさっさと
歯医者に行って歯のクリーニングしたり、
普段の倹約呪縛から解き放れてネットでポチりまくったり☆(今後必要と思われるものばかり!という注釈つきね)

で、肝心の結果です。
ステージ1、グレード2の乳ガンです。
左の乳房に1.7センチ程度のが2つ!

以上。
あとは手術でセンチネルリンパ生検をやって、
転移がなければ放射線、ホルモン治療

センチネルリンパで転移があれば
リンパ郭清をやります。
あとは病理検査に出してみてから。

要約するとこんな話。でも図を描きながら
とても丁寧に答えてくれた。
質問しても素人にもわかるように
きっちりと教えてくれた。

トントン拍子に手術の日程も決まる。
それに向けて術前検査!
こんなにあるん?!て感じやねんけど、
全身麻酔ってそうなのね。

ほらテレビだとそんな描写ないやん!
だいたいいきなりやん。
ストレッチャーでガラガラ行って、
影の出来ない照明ピカッ!やん。

診察終わって、この日に心臓のエコーと
肺のレントゲン、肺活量測定をする。
肺活量で目標値の80%出れば大丈夫と言われるが
110%出して誉められていい気分になり、帰宅。

この日のお支払13000円。